令和 3年 12月 定例会(第4回) 令和3年12月14日
小浜市議会定例会会議録(その2)●出席議員(17名) 1番 杉本和範君 2番 東野浩和君 3番 川代雅和君 4番 坂上和代君 5番 熊谷久恵君 6番 竹本雅之君 7番 牧岡輝雄君 8番 藤田靖人君 10番 小澤長純君 11番 今井伸治君 12番 能登恵子君 13番 下中雅之君 14番 垣本正直君 15番 藤田善平君 16番 風呂繁昭君 17番 富永芳夫君 18番 池尾正彦君●欠席議員(なし)●地方自治法第121条の規定による
議場出席者職氏名 市長 松崎晃治君 副市長 谷口竜哉君 総務部長 岩滝満彦君
総務部次長 松宮眞由美君
総務部次長 佐々木宏明君 企画部長 東野克拓君 企画部次長 四方宏和君 企画部次長 角野 覚君 企画部次長 山口久範君 企画部次長 中田典子君 民生部長 岡 正人君 民生部次長 清水淳彦君 市民福祉課長 上野正博君 産業部長 前野浩良君 産業部次長 善定末雄君 産業部次長 鈴木常仁君 商工観光課長 日比野伸彦君 里山里海課長 田井隆行君 教育長 窪田光宏君 教育部長 檀野清隆君 教育部次長 澤谷欣弘君 教育総務課長 内田靖彦君●議会事務局長および書記 議会事務局長 和久田和典 次長 重田典子 書記 赤尾公成 書記 保木翔真●議事日程 令和3年12月14日 午前10時開議 日程第1 一般質問 午前10時00分開議
△開議
○議長(小澤長純君) これより本日の会議を開きます。
△諸般の報告
○議長(小澤長純君) 諸般の報告をいたさせます。 議会事務局長、和久田君。
◎議会事務局長(和久田和典君) 報告いたします。 11月30日、
予算決算常任委員会全体会、広報委員会がそれぞれ開催されました。 12月3日、
産業教育常任委員会ならびに産業教育分科会が開催されました。 同日、第63回
商工優良従業員表彰式が開催され、副議長が出席しました。 同日、小浜市防犯隊年末警戒出動式が開催され、議長が出席しました。 12月6日、
総務民生常任委員会ならびに総務民生分科会が開催されました。 12月7日、
総務民生常任委員会が開催されました。 同日、
総務民生常任委員会管内視察が行われました。 12月8日、地域防災・
原子力安全対策特別委員会が開催されました。 同日、
若狭広域行政事務組合議会代表者会議が若狭町において開催され、関係議員が出席しました。 12月9日、
北陸新幹線早期全線開業特別委員会が開催されました。 12月10日、
公立小浜病院組合議会常任委員会が開催され、関係議員が出席しました。 12月11日、第20回「杉田玄白賞」表彰式・記念講演会ならびに杉田玄白・
中川淳庵先生顕彰祭が開催され、議長ならびに各議員が出席しました。 本日、
議会運営委員会が開催されました。 ただいまの出席議員は、17名であります。 地方自治法第121条の規定による本日の議場出席者は、松崎市長ほか11名であります。 以上、報告いたします。
△
会議録署名議員の指名
○議長(小澤長純君) 本日の
会議録署名議員は、
小浜市議会会議規則第79条の規定により、議長において1番杉本和範君、17番富永芳夫君を指名いたします。
△一般質問
○議長(小澤長純君) 本日の日程は一般質問でありますので、印刷物の配付は省略させていただきます。 これより一般質問を行います。 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) おはようございます。16番、風呂繁昭、発言通告書に従いまして一般質問をさせていただきます。 今回は、コロナ禍の財政と、縦貫線(泉町)供用開始とまちづくりの2件を質問させていただきます。市民の皆様に安心をお届けする、命を守る、税収を増やす、よき働き場所との思いで質問をさせていただきます。 まず、最初のコロナ禍の財政についてですが、福井県においては
新型コロナウイルス感染者数はここ34日間ゼロが続いておりますが、クリスマス商戦、リベンジ商品あるいは買物、食事、旅行等これから上向き方向と思っておりましたら、新たな
変異株--オミクロン株の発生を受け、岸田首相は、我々はまだ危機のさなかにあるとの認識を示されております。国民生活にもいまだに大きな閉塞感を感じさせる状況下であります。 そのため、小浜市においては昨年来、
感染症拡大防止対策をはじめ影響を受ける事業や生活、暮らしへの支援、経済活動の再開への支援など各種施策を積極的に実施していただいております。積極的な新型コロナ対策の実施は大変ありがたいことでありますが、一方で、厳しいとうかがっている財政状況が気になるところであります。 そこで、コロナ禍において相次ぐ補正により膨れ上がり大型予算となった令和2年度の決算について質問をさせていただきます。 まず、大きく伸びた令和2年度の普通会計決算について、その概要をお伺いさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 企画部次長、山口君。
◎企画部次長(山口久範君) お答えいたします。 令和2年度普通会計決算額は、歳入合計で205億9,795万8,000円、歳出合計では199億1,897万4,000円となり、過去最大の決算規模となっております。 歳出が増額しました主な要因としましては、総務費におきまして、1人当たり10万円給付の特別定額給付金ですとか減債基金への積立てなどにより前年度から29億7,830万1,000円の増、民生費におきまして、介護サービスの増加に伴います
介護保険事業特別会計への繰出金、子育て世帯やひとり親世帯の臨時特別給付金などにより前年度から1億5,309万円の増、商工費におきましては、おばまチケットの発行ですとか小浜市版の持続化給付金などにより前年度から2億5,097万5,000円の増、教育費におきまして、小・中学校の
ネットワーク整備ですとか1人1台の
タブレット端末配備などにより前年度から4億9,077万9,000円の増などがございます。このように、令和2年度は
新型コロナウイルス感染症対策によります経費増といった特別な要因も加わり、歳入・歳出ともに大規模な決算額となっております。 また、収支状況につきましては、令和2年度の歳入から歳出を差し引きました形式収支は6億7,898万4,000円の黒字、翌年度繰越事業の財源を控除いたしました実質収支は5億9,132万1,000円の黒字となっております。 前年度の実質収支との比較であります単年度収支も7,781万8,000円の黒字となり、財政調整基金への積立てですとか取崩しなどを控除しました実質単年度収支も1億2,642万円の黒字でありまして、結果的に平成20年度以降、台風被害の大きかった平成25年度、29年度を除き全て黒字となったところでございます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君)
新型コロナウイルス感染症による影響を大きく受けたことで決算を心配しておりました。実質収支5億9,000万黒字が確保できたことで安心をいたしました。 それでは、決算の内容について質問をさせていただきます。 まず、歳入において、自主財源である市税のうち個人市民税の決算額と前年度比較してどうであったか、またその要因はどう分析しているのかお尋ねをさせていただきます。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、佐々木君。
◎
総務部次長(佐々木宏明君) お答えいたします。 令和2年度の個人市民税の決算額は14億2,295万4,000円であり、うち現年分が14億995万4,000円で、前年度と比較いたしますと3,726万4,000円、率にして2.7%の増となったところでございます。その内訳は、均等割が11万7,000円、率にして0.2%の増の5,220万4,000円、所得割が3,714万7,000円の、率にして2.8%の増の13億5,775万円でございました。 増額の要因といたしましては、
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前であり、景気も緩やかな回復動向にあったため、給与所得者の賃金上昇や営業等所得者の所得が増加したことによるものと考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 前年度より2.7%増、3,726万4,000円
サラリーマン所得が増えたということですね。 それでは、法人市民税の決算額、前年度と比較して、それに主な要因についてお伺いをさせていただきます。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、佐々木君。
◎
総務部次長(佐々木宏明君) お答えいたします。 令和2年度の法人市民税の決算額は2億3,545万7,000円であり、うち現年分が2億3,510万4,000円で、前年度と比較すると90万3,000円、率にして0.4%の減となったところでございます。減額の要因といたしましては、売上減等により業績が落ち込んだ企業がある一方で、業績好調により売上増となった企業があったため微減となったものと考えているところでございます。
新型コロナウイルス感染症による影響につきましては、個人市民税・法人市民税ともおおむね1年遅れで表れてくることから、今後の動向を注視していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 法人市民税微減約90万円、0.4%減ということですが、今後のコロナ感染に影響されずに、企業のなお一層の業績向上・健全化に努めていただきたいと願っております。また、行政側も注視して、税収増につながる経済対策をお願いいたします。 それでは次に、国から交付される地方交付税はどうであったか、決算額と前年比較とその要因をお伺いさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 企画部次長、山口君。
◎企画部次長(山口久範君) お答えいたします。 地方交付税は、地方公共団体間の財源の不均衡を調整し、どの地域の住民にも一定の行政サービスを提供できる財源を保障するため、国税であります所得税、法人税や地方法人税などを原資としまして国から交付されるものでございます。 地方交付税のうち、令和2年度の普通交付税は48億3,488万3,000円で、前年度から2億9,933万7,000円の増となっておりまして、その主な要因は普通交付税の算定上の修正によるものでございます。また、特別交付税は7億2,991万9,000円で、前年度から1,798万7,000円のこちらは減となっておりまして、地方交付税の総額といたしましては前年度から2億8,135万円、率にして5.3%の増となっております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 国から交付される地方交付税が増えたこともあり、歳入・歳出の総額は大きく増えたことになりますが、財政向上の弾力性を判断する指標と言われている経常収支比率と小浜市の標準財政規模、それから貯金に当たります
財政調整基金残高、これらいつも注目をしております。 まず、令和2年度の経常収支比率について、数値と前年度比較、その要因をお伺いさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 企画部次長、山口君。
◎企画部次長(山口久範君) お答えいたします。 経常収支比率は、毎年度経常的に支出される経費に充当されました一般財源が毎年度経常的に収入される一般財源などに占める割合でございまして、財政の柔軟性を示す指標と言われております。令和2年度決算での経常収支比率は95.2%で、前年度から3.2ポイントの改善となっております。 その要因といたしましては、算定の分子となります経常的に支出される経費が
会計年度任用職員制度の開始に伴います人件費ですとか公債費の増などによりまして前年度から8,132万2,000円の増となっておりますが、その一方で、算定の分母となります経常的に収入される一般財源などが先ほどの市税ですとか普通交付税などの増によりまして3億9,163万8,000円の増となったことによるものであると考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 経常収支比率は改善したとのことですが、分母の交付税増が大きな要因でありますが、数値的にはまだ高いと思いますので努力を重ねていただきたいと思います。特に気にしております。 次に、標準財政規模、貯金に当たる財政調整基金の残高についてどうであったか、お尋ねをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 企画部次長、山口君。
◎企画部次長(山口久範君) お答えいたします。 標準財政規模は、地方公共団体が標準的な状態において通常収入されるであろう経常的な一般財源の規模を示す指標でありまして、言い換えますと、市税ですとか普通交付税などのように毎年安定して得ることのできる収入規模を示すものでございます。令和2年度決算での標準財政規模は95億7,791万9,000円で、前年度から4億9,497万3,000円、率にしまして5.4%の増となりましたが、その増額の要因には、先ほどもありましたように、普通交付税の算定上の修正によります約3億円が含まれておりますことから、標準財政規模の増につきましては一時的なものであると考えております。 また、市の貯金であります
財政調整基金残高は、令和2年度末で18億2,598万4,000円となっております。令和2年度には、
新型コロナウイルス感染症の
感染拡大防止対策や経済対策、事業者・生活者支援など数多くの事業に取り組みましたが、歳出全体の見直しに加えまして、国からの
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や令和元年度からの繰越金などによりましてそれらの財源を捻出しましたことから、最終的には財政調整基金を取り崩すことなく前年度から4,860万2,000円を積み増すことができたところでございます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 経常収支比率、標準財政規模、財政調整基金の残高について御答弁をいただきました。 財政健全化に向けての市長をはじめ皆さんの努力は見られます。長期財政計画で試算されていますように、現在建設中の広域ごみ施設の負担金を含む一部事務組合への負担が大きく追加、増額されていきます。今後の厳しい財政状況を考えると、いつも質問させていただいていますように、歳入では新たな財源の確保や使用料等の見直しが必要になってくると思われます。どのように取り組んでいくのか、お伺いをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 企画部次長、山口君。
◎企画部次長(山口久範君) お答えいたします。 本市が直面します行財政環境の変化に対応するため、今年度から企画部財政課内に設置いたしました
行政改革推進グループにおきまして、第6次小浜市
行財政改革大綱とその具体的な実施計画となります第1期行政経営プランに基づきました行財政改革の推進を図っているところでございます。 その中で、歳入の確保といたしましては、ふるさと納税につきまして返礼品をさらに充実させるなどして財源確保に取り組みますとともに、地場産品の流通促進によります地域経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。また、ふるさと納税の仕組みを通じて資金を募りますクラウドファンディング型のふるさと納税につきましても新たな資金調達の手段といたしまして積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 そのほか、使用料・手数料につきましても受益者負担の原則に基づき負担の公平性ですとか算定方法などを検証いたしまして、定期的な見直しによります適正化を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 財政健全化には財源の確保です。引き続き力を入れて取り組んでいただきたいと思います。 一方で、歳出において取組も重要であります。人員配置の適正化や投資的経費の抑制については、どのように取り組んでいくのかお伺いをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 企画部次長、山口君。
◎企画部次長(山口久範君) お答えいたします。 歳出の削減といたしましては、人口減少・少子高齢化等の社会構造の変化に適応した形へと行政サービスを見直しますとともに、デジタル化の推進などによります生産性の向上、事務事業の取捨選択によります組織機構のスリム化を図りまして、効率的な人員配置に取り組んでまいりたいと考えております。 また、市が保有いたします施設につきまして民間への移譲も含めました整理を行いますほか、後年度の公債費負担の増加を避けるため、新規の投資的経費の抑制を図ってまいります。 このように、市民サービスの維持・向上を図りながら、今後の財政需要に備えまして歳入・歳出の両面から行財政改革を推進し、効果的で効率的な行政運営の実現と持続可能な財政構造を確立してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 今後厳しい財政状況下においては、
行財政改革大綱に基づき着実に取り組んでいってもらいたいと思います。ウィズコロナでの経済活動の再開、景気が上向きになることを待望し、コロナ禍の財政についての質問を終わらせていただきます。 それでは、2件目の縦貫線(泉町)供用開始とまちづくりについてをお伺いさせていただきます。 昭和40年代の都市計画決定から50年、半世紀たちますが、いろんな事情で今日に至ったと思いますが、特に少子高齢化の中で後継ぎが少ない、まちづくりが進まない中、ようやく平成22年6月に小浜市
中心市街地活性化計画において、つばき
回廊商業棟跡地--現在のまちの駅でございます--御食国若狭おばま食文化館を海の駅、整備前の今の現在の道の駅と位置づけされて3駅連携構想が提案されました。中でも、歴史的・文化的資源が集積し、まち歩き空間整備された
小浜西組重要伝統的建造物群保存地区や、つばき回廊商業棟跡地、いづみ町商店街などの一体的な整備計画を平成25年6月に策定されました。小浜市内と小浜地区中・西部地域のまちなか回遊、歴史と伝統が織りなすまちづくりを打ち出されました。 そこで、小浜縦貫線第1期工事が今年度完成します。小浜縦貫線、泉町の供用開始までの経緯と事業費についてお伺いをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 産業部次長、鈴木君。
◎産業部次長(鈴木常仁君) お答えいたします。 小浜縦貫線は、昭和40年に都市計画決定された小浜市小浜住吉から若狭町下野木まで総延長約6.2キロの幹線街路でありまして、小浜市役所より東側とまちの駅より西側は整備済みでございます。 1期工事区間であります市道川縁線からまちの駅までの市道泉町線区間はアーケードのある狭い道路でありましたが、両側歩道のある幅員16メーター街路として平成25年度より着手しまして、総事業費約21億円、9年間の期間を経て来年3月に供用開始する予定でございます。 残る市道川縁線から市役所前交差点までの区間につきましては、今後2期工事区間として整備を進めていく予定でございまして、完成時には
小浜インターチェンジと中心市街地を結ぶ街路環境が整い、利便性が飛躍的に向上するものと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 約21億円、9年間かけて整備された泉町、現在組合組織も結成されていない状況下ではありますが、
小浜まちなか地区で進めています地域資源を活用した
まち歩き環境整備についてお伺いをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 産業部次長、鈴木君。
◎産業部次長(鈴木常仁君) お答えいたします。 本市では、地域の資源や個性を生かしたまちづくりを進めていくために、平成25年度に学識経験者や住民の代表など25名の委員と7名のオブザーバーが
観光まちづくりを検討いたしまして小浜市
観光まちづくり計画が策定されました。この計画では、
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている小浜西組を中心に、点在する地域資源を活用したまち歩き環境の整備を進めていくこととしております。
小浜まちなか地区ではこの計画を基に国の補助制度を活用した
都市再生整備事業を立ち上げまして、主要な歩行者ルートとなる市道を再整備することとし、三丁町においては風情ある町並みを形成するために無電柱化や石畳風舗装などの整備を行ってまいりました。また、区域内は道路が狭く自動車と歩行者が交錯するおそれがあることから、ゾーン30の区域を指定しまして最高速度を30キロに規制する路面標示をすることで区域外からの車の流入抑制や安全に歩行できる環境整備を進めてきたところでございます。 本市を訪れた観光客が快適なまち歩きを楽しめるよう、今後も
都市再生整備事業により、引き続き主要な歩行者ルートのカラー舗装や誘導案内看板などの整備を進めてまいります。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 泉町が拡幅されてスピード感を持って素通りされる懸念があります。まちなか市街地と同様にゾーン30を設定されまして、まち歩きにシフトされまして、
鯖街道ミュージアムに立ち寄れる新生鯖街道の起点として、にぎわい創出の発着点として進めていただきたいと思います。そこで、
鯖街道ミュージアムについての供用開始と同時に今後どのようにPRしていくのか、意気込みをお伺いさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 産業部次長、善定君。
◎産業部次長(善定末雄君) お答えいたします。
鯖街道ミュージアムは、鯖街道起点のまち歩きの出発地および日本遺産全体のガイダンス施設といたしまして令和2年3月に開館いたしまして、多くの来訪者に親しまれております。
新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いておりました昨年秋や、また本年10月以降は月500名前後の来訪者を迎えておりまして、まち歩き観光の起点としてだけではなく、小浜と京都をつなぐサイクリングやトレッキングというアウトドア観光の発着点としても認知が進みつつあります。 本市におきましては、このような新しい観光動態の求めに応じまして、
鯖街道サイクリングマップなどの作成や北前船寄港地と一体となりました情報発信を、
日本遺産重点地域として国から支援を得ながら進めているところでございます。ミュージアムを起点といたしましたまち歩き観光を推進する取組といたしましては、季節ごとの展示替えによります地域文化の紹介やまちなかの文化施設を巡るスタンプラリーの実施、また日本遺産の文化財を紹介する文化財カードの発行などを実施しておりまして、来訪者から好評を得ているところでございます。 また、来年3月には、日本遺産認定以来鯖街道を盛り上げてきましたまちづくり団体が一堂に集結いたしまして、小浜縦貫線の開通を祝うイベントが企画されておりまして、鯖街道起点の生まれ変わりを市内外に発信してまいりたいと考えております。具体的に申しますと、小浜西組や北前船寄港地を巡る
まち歩きウオーキングツアー、鯖街道を歩くアクティビティーツアー、小学生から高校生まで幅広く関わりましたサバまんや宇宙食サバ缶などの新商品のPR、子供から大人までもが楽しめる
インスタントカメラによります撮影イベントや路上お絵かきなど多彩な市民参加型事業が計画されております。 今後は、縦貫線開通によります交通の利便性と活発な市民活動の相乗効果によりまして、日本遺産であります鯖街道や北前船寄港地を楽しむまち歩きのフロントといたしまして、さらには鯖街道を京都までつなぐ広域観光の発着点といたしまして、生まれ変わった新鯖街道の起点を広く発信してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 自己満足でなく、県内外へ周知してにぎわい創出につなげていただきたいと思います。旭座・西組重伝建地区・後瀬山城跡にこれらをどのように連携させていくのか。特に史跡後瀬山城跡整備の若狭武田城築から来年500年になります。日本遺産の構成文化財をより一層内外へと広く発信していただきたい。 今後どう活用していくのか、お尋ねをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 産業部次長、善定君。
◎産業部次長(善定末雄君) お答えいたします。 市の小浜市
観光まちづくり計画では、まちの駅旭座は小浜西組や後瀬山城跡などの文化遺産への回遊を図ります出発点として位置づけておりまして、これら文化遺産について現在整備を進めているところでございます。特に、小浜西組は、重伝建の選定以降、建築物などの修理・修景、さらには道路の景観整備を進めております。その効果もございまして、景観整備が進んでおります三丁町を中心に新たな世帯が移り住むなど地域が活性化してきておりまして、住民有志によります三丁町バザールの実施、地域内で「暮らすようにして泊まる」をコンセプトに運営されております小浜町家ステイなど新たな取組も始まっております。 小浜西組は、昔ながらの街路構成および地割りを良好に残しております。その小浜西組内の旧小浜小学校跡地には、後瀬山城跡と一体の物といたしまして国史跡の指定を受けております、若狭を治めた若狭武田氏の守護館跡が存在しておりまして、史跡の今後の保存や整備、活用方針を定めました史跡後瀬山城跡整備基本計画にのっとり、今年度から10か年かけまして整備を進めていくこととしております。 まず、本年度は整備のための基礎情報を得る目的で守護館跡発掘調査を実施いたし、その調査成果を広く市民に還元するため現地説明会を開催したところでございまして、来年度も引き続き調査を予定しております。 また、来年度は若狭武田氏が後瀬山上に城郭を築きましてから500年の記念の年でございます。まちの駅旭座における講演会や民間団体との協同による後瀬山城跡をPRするためのイベントの開催も計画しております。 なお、これら文化遺産は、今年度重点支援地域といたしまして再認定された日本遺産の構成文化財となっておりまして、今後は日本政府観光局等から広く発信されていくことが期待されております。 今後も引き続き、まちの駅旭座・小浜西組・後瀬山城跡などの地理的・歴史的に関係の深い文化遺産を生かしたまちづくりに寄与してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 小浜線利用促進を進めている中でございますが、小浜駅構内の小浜の特産物売場などの売店が令和3年11月30日で閉店となりまして、構内が閑散となっております。大胆なインフォメーションの発想を期待しておりますが、小浜にはたくさんの観光資源があります。これらの観光資源を活用した今後のまちづくりについてお伺いをさせていただきます。
○議長(小澤長純君) 産業部長、前野君。
◎産業部長(前野浩良君) お答えをいたします。 第6次小浜市総合計画で掲げます本市の総合的な観光施策の推進につきましては、自家用車で訪れる観光客の玄関口となります道の駅、それから食文化館を中心とします海の駅、旭座をランドマークとしますまちの駅、そして公共交通機関の玄関口となる小浜市インフォメーションセンターの4駅が情報共有に取り組み、協力して市内全体に観光客の周遊を創出し地域経済の活性化を図ることとしております。 中でも、まちの駅を拠点に展開しておりますまちなか観光につきましては、先ほど来のお話のとおり、平成25年に策定しました小浜市
観光まちづくり計画に基づき歴史文化的資源が集積している小浜西組重伝建地区まで周遊を促すための様々な取組を実施しております。具体的には、海の駅や三丁町への周遊を促すため、秋の行楽シーズンにまちの駅を発着するガイド付のレトロバスを運行しましたほか、まちの駅の指定管理者と連携しましてまちなかの文化財の豆知識や飲食店の楽しい話題などを紹介しますスタンプラリーの実施、また冬季のイルミネーションに合わせました濱参道の灯籠やナイトマルシェの実施など、滞在時間および観光消費額の拡大につなげているところでございます。 今般、小浜縦貫線が開通することによりまして、情報発信を担う道の駅とまちなか観光の拠点となりますまちの駅が直線で結ばれることになりまして、まちなかへのアクセスが飛躍的に向上いたしますとともに観光客にもより分かりやすい案内ができるなど、まちの駅の利用がさらに増加することが期待できるところでございます。 今後、縦貫線の開通を契機としまして、まちの駅を中心に小浜西組重伝建地区の文化財や観光資源を活用したまちなか観光にさらに磨きをかけるとともに、沿道の空き店舗などを活用した創業に対して支援を行うなど魅力ある店舗の集積を図り、まちなかへ人を呼び込むことでにぎわいの創出につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 16番、風呂繁昭君。
◆16番(風呂繁昭君) 小浜らしさを感じさせる地域資源が多くあります。小浜の魅力と個性を醸し出す非常に重要な地域です。 歴史と伝統、感動おばま、この地域を平成25年8月に計画されました小浜
観光まちづくり計画どおり今進行しなければと強く、熱く思いまして一般質問を終わらせていただきます。
○議長(小澤長純君) ここで、換気のため5分程度休憩いたします。 午前10時43分休憩 午前10時47分再開
○議長(小澤長純君) 再開いたします。 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) 4番、日本共産党、坂上和代です。議長の許可を得まして3件質問いたします。 1件目、福祉灯油の助成についてです。 ここのところは、比較的12月としましては暖かい日もありましたが、この冬は大雪との予報もされています。厳しい寒さが続いて暖房費がかさみます。灯油の高騰が暮らしを直撃しています。昨年の12月には1リットル当たり68円だったのが、今年は103円と実に1.5倍です。私が相談を受けた方はお箸の内職をされていまして、「1日中灯油ストーブをたいている。火は一番弱火にしていても灯油代が大変です。」と話されました。このような方が大勢おられると思います。 総務省は、11月19日に市や町、県などが原油価格の影響を受けている生活者や事業者を支援するために行う原油価格高騰対策に対し特別交付税措置を講じるとしました。その概要は、対象として生活困窮者、養護老人ホーム・障がい者施設や保育所・幼稚園等の社会福祉施設、漁業者等であり、措置率は2分の1です。 私は、漁業協同組合と農業者の方に問合せをしましたら、今のところは助成してほしいとの要望はありませんでした。福祉施設には問合せできていません。なので、生活困窮者の方への支援の計画があるのかを伺います。
○議長(小澤長純君) 市民福祉課長、上野君。
◎市民福祉課長(上野正博君) お答えいたします。 国は、令和3年11月19日の閣議決定におきまして、コロナ克服・新時代開拓のための経済対策としまして、エネルギー価格高騰を受けて地方公共団体が実施する生活困窮者等への灯油購入費の助成に対しまして特別交付税措置を講じるとの方向性を示しました。また、住民税非課税世帯に対しまして1世帯当たり10万円の現金をプッシュ型で給付する支援や、生活資金でお悩みの方々への貸付制度であります緊急小口資金・総合支援資金等の特例貸付につきまして、期限を3月末まで延長するとともに生活困窮者自立支援金の対象者の範囲を拡充するなど生活・暮らしへの支援につきましても発表がありました。 本市の生活困窮者の相談につきましては、小浜市自立促進支援センターで対応をしておりますが、現時点で原油価格高騰についての相談はございません。 支援策としましては非課税世帯への10万円の給付や総合支援資金の貸付制度、生活困窮者自立支援資金の給付が見込まれますが、県内自治体では灯油購入助成券につきまして非課税者等への配付を検討している所もあることから、原油価格を注視するとともに今後の国の動向および他市町の状況を見ながら対応をしていきたいと考えております。 今後も、生活困窮者に対しまして、生活を送る上で困っていることがないかなどを慎重かつ丁寧に聞き取りを行いまして実態把握に努め、寄り添った支援を継続してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) ありがとうございます。国の動向や他市町の状況を見ながら対応されるということですね。 国は、特別交付税措置を講じると明言しています。杉本知事は、この12月県議会で、佐藤正雄議員の質問に対して市町には特別交付税措置があるからやるように働きかけていると答弁されました。県内でも、高浜町・坂井市・福井市が助成をしています。 原油価格高騰についての相談はないとのことですが、表立ってはないということではないでしょうか。自己責任が厳しく問われがちな昨今、困っていることを市役所--この場合は自立促進支援センターですが--公の場へ行って話すというのは敷居がかなり高いということを理解していただきたいなと思います。 また、貸付制度である緊急小口資金・総合支援資金についてですが、これは給付ではなくて貸付けです。返さなくてはなりません。返済の期間は10年ですが、その返済のめどが立たなくて借りることができていない人の相談を受けています。 12月10日付の福井新聞は、生活困窮者への給付金である生活困窮者自立支援金の支給件数が7月の制度開始以来9万件を超えたが、福井県は197件です。これは、政府が当初想定していた20万件の半数にとどまっており、支給要件が厳し過ぎるとの指摘が出ていると報じています。借りるにしても、ましてや給付となりますとその条件が厳し過ぎて本当に困り切った人に寄り添ったものにはなっていないのが現状なんです。また、例えばおばまチケットにしても、得になることは分かっていても、チケットを買う5,000円がないとの声も聞いております。 話がそれて申し訳ありませんが、コロナが長引いている今、八方塞がりになって暮らしに困っている人に寄り添う対応を求めます。 2件目です。3回目のワクチン接種時の交通費助成についてです。 公共交通機関の便が少ない地域にお住まいの方が新型コロナワクチン接種を受けるためにタクシーを利用する場合、タクシー代の負担が大きくて困っています。 ワクチン接種にかかる交通費の助成を検討できないか伺います。車がない方、免許を返納した方、あいあいバスが2日に1回の隔日運行の地域の方々など、交通難民にとりまして交通費の負担軽減・助成の検討はできないでしょうか。
○議長(小澤長純君) 民生部次長、清水君。
◎民生部次長(清水淳彦君) お答えいたします。 本市では、
新型コロナウイルスワクチンの1回目接種、2回目接種につきましては、市民の皆様が身近なかかりつけ医で安心して受けていただけるよう、市内13の医療機関の御協力をいただきまして実施してまいりました。3回目の接種につきましても、1回目、2回目の接種を受けた医療機関で受けていただけるように小浜医師会と調整しているところでございます。 公共交通機関の便が少ない地域にお住まいの方につきましては、なるべく近くの医療機関を紹介させていただいておりますし、また、バスの時刻に合わせた接種日時の予約を案内させていただくなど個々のケースに応じて対応させていただいております。 一方、要介護者であったり障がいにより身体が不自由な方など移動が困難な方につきましては介護タクシーなど各種福祉サービスを活用していただいておりまして、また、外出すること自体が困難な方などにはかかりつけ医による往診によりましてワクチンを接種いただいたという例もございます。 医療機関への移動が困難な状況につきましては個々に事情が異なりますので、まずは小浜市
新型コロナウイルスワクチンコールセンターに御連絡いただきますれば、よりスムーズにワクチン接種いただける方法などにつきまして相談させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) コロナに関しての助成としては難しい、困難であるということですね。今後の相談に乗っていただきたいと思います。 3件目です。自衛官募集に係る対象者情報についてです。 市は、自衛官募集のために満18歳と22歳の市民の名簿を自衛隊福井地方協力本部へ提供していますが、この名簿の正式名称は何というのでしょうか。また、名簿提出の趣旨を伺います。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、松宮君。
◎
総務部次長(松宮眞由美君) お答えいたします。 本市におきましては、自衛官および自衛官候補生の募集のために必要な対象者情報として、その年度に18歳となる方および22歳となる方の氏名、生年月日、男女の別および住所の4情報を提供しております。この4情報は、防衛大臣からの求めに応じて住民基本台帳に記載されております内容を提供しているものでございまして、名簿自体に名称はございません。また、提供した情報は、自衛官等の募集事務におきまして国際平和のための活動や国内外の災害派遣など重要な任務を担っている自衛官という職業を幅広く広報するため、広報資料の送付などに利用されるものでございます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) では、その名簿を提供しております法的根拠は何でしょうか。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、松宮君。
◎
総務部次長(松宮眞由美君) お答えいたします。 自衛官等の募集事務は、自衛隊法第97条におきまして、市町村長は自衛官等の募集に関する事務の一部を行う旨が規定されておりまして、地方自治法第2条および自衛隊法施行令第162条の規定により第1号法定受託事務として定められております。 また、自衛隊法施行令第120条におきましては、「防衛大臣は、自衛官又は自衛官候補生の募集に関し必要があると認めるときは、都道府県知事又は市町村長に対し、必要な報告又は資料の提出を求めることができる。」と定められておりまして、これらの規定を根拠とし名簿を提供しておるところでございます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) ありがとうございます。 では、その名簿に掲載された人は自分の個人情報が提供されたことを知っているのでしょうか。また、自分の情報が何に使われたかを明らかにさせる自己情報コントロール権の権利は保障されていますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、松宮君。
◎
総務部次長(松宮眞由美君) お答えいたします。 個人情報の取扱いにつきましては、小浜市個人情報保護条例第8条第1項第2号により、法令等の規定がある場合には提供できることに基づき名簿を自衛隊福井地方協力本部に提供しておりますことから、名簿に掲載された方への周知は行ってございません。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) 掲載された本人には知らされていないということですね。 では、掲載しないでほしい、提供しないでほしいという意思を申請すれば掲載・提供されないことになっていると解釈していますが、そのことを周知しておられますでしょうか。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、松宮君。
◎
総務部次長(松宮眞由美君) お答えいたします。 自衛隊福井地方協力本部に確認いたしましたところ、本人が自衛隊に情報提供することを希望しない場合は名簿から除外することができるとの返答でございました。 今後は、自衛官等募集に係る対象者情報を提供する趣旨・目的を踏まえまして、情報提供を希望しない場合には自衛隊へ提供する名簿には記載しない旨を周知する方向で検討をさせていただきます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) ありがとうございます。 大変重要なことですから、ぜひ周知させてください。 最後に、今後も名簿を提供されますか。
○議長(小澤長純君)
総務部次長、松宮君。
◎
総務部次長(松宮眞由美君) お答えいたします。 本市といたしましては、法定受託事務である自衛官等の募集事務として法令等の規定により自衛官等募集のための名簿を提供しているものであるため、今後も防衛大臣からの求めがある場合には適正に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 4番、坂上和代君。
◆4番(坂上和代君) 分かりました。 私は、18歳の市民ということで、若狭東高校と若狭高校に名簿提出のことを知っておられるかお尋ねしました。2校とも全く知らないとのことでした。補足ですが、若狭東高校の校長先生は、「調べましたら、小浜市は紙媒体で提出しているが、勝山市は閲覧である。」と言っておられました。個人情報の取扱いにつきましては、厳しい制約がございます。大量の個人情報が提供されていることが知らされていないのは問題だと思います。 私も、自衛隊が災害救助のときなどに命がけで国民を助け、守ってくださっていることに深く感謝しています。と同時に、そもそも自衛隊の本務とすることは何かを考えますと、戦争につながります。時代によって自衛隊のありようも変わってきています。 今日の国の防衛・外交の状況を鑑みますと、岸田首相は12月6日に国会での所信表明演説で敵基地攻撃能力も検討すると述べ、このことは憲法9条の制約によって歴代の首相の誰もが言えなかったことです。それを岸田首相は表明しました。こう述べたり、防衛費を補正予算も入れると6兆円を超す規模にしようとしていること、また、自民党は憲法改正推進本部を憲法改正実現本部と名称を改めたり、維新の会が来年7月の参議院選挙と同時に国民投票実施を、と主張し憲法改正への道を突き進もうとしています。憲法を変えるという動きが活発になっていること、2015年の安保法制の改定により集団的自衛権の行使や戦争をする国へ持っていこうとする動きの中で、専守防衛の自衛隊が変質させられる危険を感じます。その自衛隊への名簿提供に大きな危惧を感じます。 戦前の旧憲法下においては、地方公共団体は言わば国の行政の手段とされて国の言うとおりのことをさせられていましたが、現憲法では地方公共団体は地方自治権を包括的に有することが規定されております。古い情報ですが、2019年3月13日付の神奈川新聞は、自衛隊法97条の法定受託事務の規定について法的根拠が不明瞭と報じています。また、2014年9月の衆議院において、阿部知子議員への安倍首相の答弁は、自衛官の募集に係る資料については地方公共団体から一定の理解を得ているものと考えている。都道府県知事または市町村の長が任意で協力することはあるものと承知しているというものです。任意の協力ということでこの名簿を提供していない自治体があります。兵庫県宝塚市、神奈川県葉山町などはこの名簿を提供しておりません。戦前のようにならないように、させないように願っています。 以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(小澤長純君) ここで、換気のため5分程度休憩いたします。 午前11時9分休憩 午前11時14分再開
○議長(小澤長純君) 再開いたします。 7番、牧岡輝雄君。
◆7番(牧岡輝雄君) 7番、新政会の牧岡輝雄でございます。発言通告書に基づきまして一般質問をさせていただきます。 件名は、
新型コロナウイルス感染症対策について、学校運営協議会制度について、医療費窓口負担についての3件でございます。 初めに件名1、
新型コロナウイルス感染症対策について、医療提供体制整備の現状と課題についてお伺いをいたします。 令和4年度の重点要望事項に杉田玄白記念公立小浜病院の医師確保および運営に対する支援についてとありますが、
新型コロナウイルス感染症に対応する要望内容をお伺いいたします。
○議長(小澤長純君) 民生部次長、清水君。
◎民生部次長(清水淳彦君) お答えいたします。 杉田玄白記念公立小浜病院につきましては、若狭地域の救命救急医療、また周産期医療を一手に担う総合病院でございまして、感染症指定医療機関、へき地医療拠点病院、災害拠点病院などの指定も受けておりまして地域医療を支えておりますことから、その機能を継続的に果たせるよう、国・県に対しまして、令和4年度に係ります重点要望におきまして医師確保および運営に対する支援を要望しております。
新型コロナウイルス感染症への対応に関する要望の具体的な内容につきましては、慢性的な医師不足が続いている状況の中でも、
新型コロナウイルス感染症の診療におきましては発熱外来の設置であったり検体採取やPCR検査実施、子供から高齢者まで年齢にかかわらず感染者の受入れを行ってきたことや、近隣の介護福祉施設で患者が発生したときなどには感染防止対策のために職員を派遣するなど地域の公的中核病院としての使命を果たしておりますことから、感染症対応に起因します医業収益の悪化に対しまして継続的な財政支援を行うことを要望したものでございます。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 7番、牧岡輝雄君。
◆7番(牧岡輝雄君)
新型コロナウイルス感染症について、この冬の感染拡大を予測する報道がありますが、第6波に備え病床の確保やワクチン接種などの対応策をどのように考えておられるのかお伺いをいたします。
○議長(小澤長純君) 民生部次長、清水君。
◎民生部次長(清水淳彦君) お答えいたします。
新型コロナウイルス感染症に対します医療体制につきましては、県が主体となりまして感染者の受入先となります病院、また宿泊療養施設におきまして病床を740床確保しておりまして、県内でも多くの感染者が確認されました第5波におきましても自宅療養者を出さずに、今後も想定されます第6波に対しましても自宅療養なしの原則は維持するとの方針が示されているところでございます。 ワクチン接種につきましては、国から追加接種としまして3回目の接種が指示される中、医療従事者への接種が既に始まっておりまして、本市におきましても小浜医師会に引き続いての御協力を仰ぎながら高齢者施設などの入所者や従事者、一般の高齢者に対します3回目の接種を速やかに実施できるよう、現在準備を進めているところでございます。未接種の方や新たに12歳になる子供さんの新規接種につきましても引き続き受け付けておりまして、ワクチン接種を希望します市民の皆様の接種機会を確保しているところでございます。
新型コロナウイルスは変異を繰り返しまして、その特性も刻々と変化しております。最近、新たにオミクロン株が急速に感染拡大している状況も踏まえまして、第6波の想定におきましても、やはりここは市民一人一人皆様の感染予防対策、マスクの着用、手・指の消毒、密集・密接・密閉、いわゆる3密を避けるなど基本的な感染防止対策を徹底することが大切であるということを継続して呼びかけてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 7番、牧岡輝雄君。
◆7番(牧岡輝雄君) それでは、
新型コロナウイルス感染者において後遺症に苦しんでおられる方々がいるとお聞きしますが、本市の現状と対応策についてお伺いをいたします。
○議長(小澤長純君) 民生部次長、清水君。
◎民生部次長(清水淳彦君) お答えいたします。
新型コロナウイルスに感染したときの症状につきましては人によって様々でございまして、また、退院した後も嗅覚や味覚の障害、せきや息苦しさ、また倦怠感が続くなど後遺症として様々な症状が全国的に確認されております。こうした後遺症は20歳代、30歳代でも発症する割合が高いことなどどの年代でも認められておりまして、症状が長く続く場合があることも報告されております。 本市におきましても後遺症に悩まれている方がおられることは承知しておりまして、後遺症が疑われる場合には、入院治療を受けた病院またはかかりつけの医療機関に相談いただきますことで回復に向けたケアを受けられております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 7番、牧岡輝雄君。
◆7番(牧岡輝雄君) 一日も早い御回復をお祈りいたしまして次の質問に移らせていただきます。 令和4年度の重要要望に、感染拡大の長期化により厳しい状況に置かれている観光事業者等に対して、観光需要が回復するまでの間、引き続き事業継続に向けた支援策を講じることとありますが、これまでの取組内容と今後の支援策についてお伺いをいたします。
○議長(小澤長純君) 商工観光課長、日比野君。
◎商工観光課長(日比野伸彦君) お答えいたします。 市では、9月定例会におきまして、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業者や生産者への支援を提案いたしまして現在取り組んでおります。 まず、事業者支援では飲食店などによるキッチンカーの導入を支援するキッチンカー(移動販売車)導入等支援事業、飲食店のテークアウト料理の定着によるさらなる需要の喚起と事業者の育成を目指す小浜の食「テイクアウト」定着事業、QRコード決済やスマホ決済などの導入業者を支援するキャッシュレス決済普及促進事業、コロナ禍における創業支援制度の拡充を図るチャレンジ支援・雇用創出促進事業、本市の地場産業である若狭塗箸のさらなるブランド力の向上と高価格帯商品の販売促進を図る若狭塗箸ブランド力向上推進事業に取り組んでおります。 また、生産者支援では新型コロナの影響を受けている養殖魚介類の販路拡大を目指す養殖魚等地産地消推進事業、生産者情報の見える化による一次産業への支援である生産者販売促進支援事業などコロナ禍で大きな打撃を受けている事業者や生産者の支援に取り組んでおります。 さらに、昨年度、市民の皆様の御協力をいただきながら経済的打撃を受けた市内事業者への支援に結びつけたおばまチケットにつきましても、現在地域を支える「おばまチケットR3」循環事業として実施しております。 市では、現在国が新たな経済対策として実施いたしております子育て世帯への臨時特別給付金の給付に向けまして取り組んでおりまして、今後につきましても、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金など国の経済対策の動向や国内・県内のコロナ感染状況を注視しながらこれまでの効果を検証いたしまして、時宜にかなった事業者支援に当たるとともに、通信販売やホームページ立ち上げ、事業の新分野展開など新たな取組を目指す事業者に加えまして、サテライトオフィスなどの実現やDX化を目指す企業を支援するなどアフターコロナに向けた新たな事業展開につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 7番、牧岡輝雄君。
◆7番(牧岡輝雄君) また、重要要望において、本市の基幹産業であります若狭塗箸製造業者をはじめとする中小事業者等に対する資金繰りと雇用維持のための支援の継続・拡充を適時に実施することとあります。 現状と対策についてお伺いをいたします。
○議長(小澤長純君) 商工観光課長、日比野君。
◎商工観光課長(日比野伸彦君) お答え申し上げます。 市では、新型コロナの影響を緩和するため、福井県経営安定資金の借入れを行う事業者に対して利子補給を行っておりますほか、各金融機関への預託により運転資金や設備投資の融資につなげるなど中小事業者などへの資金繰りを支援しております。 また、本市の基盤産業であります若狭塗箸につきましては、都市部を中心としたターゲット層の購買意欲の向上を狙った動画を作成しているところでございまして、さらなるブランド力向上と新たな販路開拓や販売促進を図り、ギフト商品など高価格帯の若狭塗箸の売上確保につなげるなど若狭塗箸産業の持続的な振興・発展を目指しております。 長期にわたる新型コロナの感染拡大により影響を受けた箸産業など市内の様々な業種において経済打撃を受けている中、小浜商工会議所では、特に企業体力の小さい中小事業者に向けて、雇用調整助成金制度の申請支援や事業再構築の相談受付など支援機関として細やかな対応をいただいてきたところでありまして、引き続き市と商工会議所との連携を図り、中小事業者などの持続的な支援ならびに発展につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 7番、牧岡輝雄君。
◆7番(牧岡輝雄君) 経済対策について、これまで開発してこられた観光商品の実施・充実などが有効と考えますが、市のお考えをお伺いいたします。
○議長(小澤長純君) 商工観光課長、日比野君。
◎商工観光課長(日比野伸彦君) お答えいたします。 小浜市では、おばま観光局と連携しまして、里海や里山、文化財などを活用した着地型観光プログラムを数多く開発してきたところでございます。具体的には、これまで開発したよっぱらいサバ餌やり体験など定着型体験プログラムに加えまして、「暮らすように旅する」をコンセプトに、里海・里山、文化体験とコロナ禍においてもほかの宿泊者との接触を避けて滞在できます小浜町家ステイを連携させた宿泊と体験のプランを開発してまいりました。また、高付加価値な3泊4日のツアーを開発しまして首都圏の旅行会社から販売したところ、1人当たり20万円を超える料金設定にもかかわらず関東から一般の方の参加をいただきまして、へしこ蔵見学やよっぱらいサバの餌やり、サバを中心とした食の提供、小浜町家ステイの快適性など特別感あふれる内容に大変御満足いただき、大きな手応えを感じたところでございます。さらに、大手旅行会社とも連携しまして、「プチ暮らすような旅」をコンセプトに市内のホテルで4泊するツアーを造成いただいておりまして、小浜漁港の競り見学や小浜よっぱらいサバやへしこなどの食と体験を併せた盛りだくさんのメニューを堪能していただいております。 一方、民間事業者同士が連携しました新たな生活様式に合わせたイベントなど、にぎわい創出に向けた取組に対しましても支援しているところでございます。事例といたしましては、三丁町の通りを歩行者天国にしたイベントや、ミシュランガイド北陸2021に掲載された店舗の味がテークアウトで楽しめるイベント、エンゼルライン展望台の駐車場を活用したイベントなどが開催されたところでございます。 市といたしましては、今後もおばま観光局、市内の宿泊施設や飲食業などの事業者、地元住民と連携しまして、持続可能な受入体制の整備に努めるとともに、消費者ニーズを把握しながらさらにプログラムを磨き上げ、民間主導で実施するにぎわい創出のための体制づくりをサポートしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(小澤長純君) 7番、牧岡輝雄君。